普段、企業支援をさせて頂く中で、企業においても支援者側においても、言葉の使い方が曖昧となっているケースが多いと感じます。
何となく伝わりそうな表現だったり、フワッとした言い回しだったり、互いに本当に理解しあっているのかわからないけど、たぶん伝わっているよね、というところで留まっていて、ふたを開けてみれば実は認識が違っていた、ということは多くありました。
会議中に使う言葉も、使うたびに表現が微妙に変わっていたり、明確な言葉の定義なく議論が進むということは、本当に多いなと感じます。
「定義」というと硬いけれど
言葉の定義というと、非常に硬く感じると思います。
でも、たとえばデータ分析をするときに、各データ項目の意味が分からないまま分析すると、前提が違っていたとか、認識が違っていたということが必ず起きます。それと同じで、認識齟齬が起きてほしくない議論の場合には、口から発する言葉であったり、資料上の言葉にも定義があり、一貫性が必要だと思います。
支援者ほど、言葉にこだわるべき
特に、事業支援者(コンサル)においては、言葉の使い方が結果を左右します。
やはり行動を促す際に、データ分析であったり、プレゼンであったり、資料化したりと、行動を促すためのコミュニケーションは非常に重要となるわけです。その際に、言葉の使い方にこだわらなければ、結果として期待する行動に繋がらないことにもなります。
だからこそ、しっかりと言葉にこだわることを大切にしてほしいなと思います。
「正しく伝える」と「イメージを共有する」は違う
ただ、一つ補足したいことがあります。
言葉をつうじて実現したいことが「正しい理解をもって行動してほしい」場合は、言葉の定義と理解が重要となります。
一方で、言葉をつうじて実現したいことが「なんとなく受け止めてもらえれば十分」というイメージの共有の場合もあります。この場合は、メタファーや厳密な定義が重要というよりも、受け取る側がそれを像として受け止め、発散的に理解して、感情に響けばよいということもあると思っています。
つまり、厳密に定義すべき場面と、あえて余白を残してイメージで伝える場面がある。その使い分けも含めて、言葉にこだわるということなのだと思います。