出金明細や総勘定元帳の現預金勘定を確認する
売上が落ちてきた、利益が出てない。
そんな時はコスト削減の取り組みがはじまると思いますが、そのやり方としてのアイディアですが、
総勘定元帳の現預金勘定や、出金明細など、何しろ資金流出を止めれば良いわけですから、
その一覧を金額が多い順番に並べて上から見ていくと色々な気づきが得られます
あれ、なんでここにこんなに払っているんだっけ?とか、月次ではそう大きく見えなくても年間でみればそこそこ大きい支出だったり、
年に一度の支払いだけで、全体でみれば大きな支出だったりと、
色々気づきます。
コスト削減の基本的な考え方は質×量で考える
コスト削減の基本的な考えは、質×量でみるとシンプルに分かりやすいです。
質:品質・サービスレベルがいるのか?品質やサービスレベルを下げたら業務上問題か?コストは下がるか?
量:量は必要か?量を減らすことはできるか?
その上で、「今必要か?」、「別のもので代替できないか?」、「継続的に必要か?ならばボリュームで安価になるか?」このあたりの問とも組み合わせて考えて頂くと、コスト削減の糸口が見えてくると思います
一番大事なのは「そもそも必要か?」という根本的な問い
コスト削減の一番成果がでるのは、コストを使わないことです。
つまり、「そもそも要るのか?」という根本的な問です
ここに忖度なく切り込めるか?が成否を分けます
そうなんですよね、、
「実は昔の名残で…」
「昔の関係性から…」
「断るのも面倒なので…」
「一応…」
「念のため…」
だいたいこんな感じで続く支出が多いのが実態です
ですので、踏み込めるならば確実に成果を出せるのです
冷静に出金明細を改めて見て頂きたいです
見てみると、「あれ?」という疑問が多く湧くことが多く、見える化すると、疑問が湧いてきて、解決の糸口につながることが本当に多いです
更に、コスト削減はそのまま利益に直結しますので、売上換算すれば相当になりますよね!
コスト削減の対象費目と観点
私の方で頻度多く対応するコスト削減の費目ですが、
基本的に金額の大きい費目を全て見ていきますが、よくあるものを参考までに
材料費 ※材料費削減は単なるコスト削減の文脈ではない取り組みを別途行うケースが多いです
- 調達先の見直し
- 調達ボリュームの見直し
- 調達タイミングの見直し
- 歩留まり改善・不良率改善 など
材料副資材
外注費
残業時間
- 特に土曜出社の見直し。土曜出社を前提にしていると平日の生産性が落ちているということも多々あり
- 曜日別の生産性を見てみると面白い結果になることも多々あり
地代・賃借料
- 不用品・不急用品を置いているだけの倉庫など
- 実際の使用頻度の少ない拠点賃料の見直し
物流費
- 以前は下げやすい費目でしたが、現状は中々難しいです
- 委託先を変えるのではなく、委託先と質的改善(積載方法、輸送先、頻度など)により双方のメリットがある形でコスト改善を行うことが重要
駐車場代
- 意外と予備用などで多めの契約になっていること多々あり
コピー代
- カラーコピーやカラー印刷をやめるだけでそこそこの費用抑制になりやすい
警備費
- 機械警備であれば、抑止力に効果が中心でしょうから、今時カメラなどはアマゾンで安価に買えます
- もちろん大切なものを守るという意味では必要な警備費ですが、依頼先を見直すことで実は安価になる可能性もあります
自動車関連費
- 使用していない自動車の見直しになります。あればガソリンや駐車場、自動車保険、車検などあらゆる費用がかかります
- 自動車に限らず、使っていないフォークやトラックなどもあれば検討の対象になります
保険料
- 本当に必要な保険と言えますか?保険は保障こそがポイントであり、資産形成目的なら本当に必要ですか?
保守費用・ライセンス費用
- 本当に必要なものだけにお金を使えてますか?
- 以前のまま契約していたなど、改めてライセンス数の見直しをするとムダがあるかも
顧問料
- 過剰になっていないでしょうか?コスト削減の取り組みの一環として、改めて見つめ直すことも大切です
- 何も士業関係だけでなく、取引先の大手企業の方の顧問も含みます
- 顧問が多すぎて、船頭多くて道に迷うケースも多いのが実態です
交際費
- 本当に必要か?はよくよく吟味が必要です。確かに必要となるケースもあるので全てを否定すべきではないですが、改めて効果検証をすべきものではあります
諸会費
- これも以前からの付き合いで、というのが多いと思いますが、改めて見直すと、本当に今必要か?というものが出てきます
広告費
- 事業内容によりますので、一概には言えませんが、広告費は媒体掲載費もありますが、デザイン費用などもあります
実はこのデザイン費用は価格をつけづらいため、取引先を見直すと大きく下がることもあります
但し、成果が出ているならば、単に費用金額だけでどうこう言うべきものではないですし
吟味が必要である。という費目になります