様々な規模、業種、課題テーマに携わらせて頂きましたが、中小企業経営において、3点思うところがあります。
それが私の本活動の原動力になりますので敢えて紹介します
① 中小企業の業績は社長の言動次第
② 「中小だから…下請けだから…」は関係ない(どの大企業も最初は中小企業)
③ 数字への感度が低い(ドンぶり勘定的)
実はこれを解消するだけで、業績が上がります
少しの考え方と行動を変えると、その先に光が見えるという状況であり、少し背骨を整えると姿勢が良くなり、見える世界が変わるというものです
社長次第というのは、「社長の判断、行動」次第という意味になります
事業組織において、数人だろうが数百人だろうが、多くの企業はピラミッド型組織であり、上意下達が多く、ボトムアップ式で経営をしているという企業であっても、
従業員の視点からみれば、やはり、「社長は社長」である
そのため、社長の言葉、姿勢、行動は社長の意志に限らず、幹部や従業員に影響を与え、それが組織の意思決定や行動の癖になります
社長の判断、行動で、事業は伸びもするし、潰れもしますし、組織自体も活性化もすれば、逆に閉塞感にもつながります
企業規模に応じた戦い方は確かに存在します。ですので、合理的な判断として”中小企業ならでは”の戦い方はあります。
しかし、私が申し上げたいのは、中小企業だから”しょうがない”、という諦めの姿勢です
理想論と言われるかもしれませんが、それでも、多くの場合で、この諦めを受け入れ過ぎており、多くのリスクや損失を負っていないでしょうか?
顧客の機嫌を損ねるのが怖い、仕事が無くなったらどうしよう、確かに怖いのは分かります。経験もあります。
しかし、諦めを受け入れ過ぎると、慣れがきて、当たり前になってしまいます。
これを厳しい表現ですが、「負け癖」がつくということだと考えています
そんなのでいいのか!?おかしいだろうと思いませんか?
この状況を打破するには、
状況に対する正しい理解
変えていく意思と踏み出す勇気
正しい行動の連続(全ては上手くいかないから正しくなる確率を上げる)だと考えています
意志や勇気の話は、根性論や精神論ではダメで、それが次の話になりますが、経済合理性を数字の面からもしっかとり捉え、未来のシナリオを複数持っておくことが重要だと思っています。
上記の現状の理解、変えていく意思・踏み出す勇気、正しい(確率の高い)行動の連続を積み重ねていく上で、共通して重要なことと考えているのが、
「稼ぐことへの拘り」と理解しています。事業を行う上では、様々な優先順位がありますが、
「稼ぐ」ということの優先順位が低い気がします
いや、どの社長も稼ぐことに拘っているとお話をされますがが、では実際に稼ぐということを実現しようとするときに、為すべきことを為しているのか?というと、少しドンぶり勘定となっており、適当すぎていないかという問題提起です
例えば、製品毎の利益を把握していますでしょうか?
「稼ぐ」というのは、数字の世界でもありますが、数字をベースとした議論はされていますか?
どうも、その場その場の判断や、過去の(間違った)認識のママで判断をしたりと、稼ぐために必要な合理性や論理性が不十分なことが多いという印象です
敢えて経済性に振り切るぐらい振って、少し戻るぐらいの方が丁度いい
そんな風に考えています
もちろん、感覚的(=勘)が重要なのは否定しません。人間の能力として説明が難しい感覚は大切にすべきです
しかし、感覚的なところで始まるのは良いのですが、その裏付けを可能な限り抑えるという点を軽視してはいけないということです。
勘だけに頼り切るのでは厳しくなるという点を改めて強調しておきます
このあたりを少し改善できれば、実は業績が伸びます
そう考えると伸びしろだらけなんだといつも感じるわけです
新製品をつくるとか、事業を変えていくとか、そういう大きなことでなくても、実は今の状況でも少し考え方と行動の仕方を変えると業績は上がるのです
そこでポイントになるのが、やはり、イメージがあるか?です
イメージがつけばできることは多くあります。イメージがつくようにしていけばいいだけです
その先には、事業成長もあれば、停滞気味で事業再生が必要となる場合、事業承継や将来的な事業売却などのM&Aもあると思います。
いずれも全ての局面の企業に必要なことだと思っています。
利益があれば、更なる成長投資ができます
利益があれば、事業再生ができます
利益があれば、事業承継もしやすくなります
利益があれば、事業売却の売却価格も上がります