【財務指標考察】流動比率:何の役に立つの?

実務における財務指標の活用について、個人的な経験から考え方や使い方を記載しました。

会計の専門家ではないので、使い方間違えていたら指摘ください

計算式 流動資産÷流動負債

この値が一を超えていれば、資産の方がいいので、短期の資金繰り面は安定するだろうという見方

流動資産、流動負債の流動というのは、1年以内に換金可能な資産と、1年以内に支払いが必要な負債という理解なので、

確かに、その資産>負債ならば短期の支払い余力はありそうとなるわけです

流動資産の内訳を再確認

現預金:確かに預金から引き出せば使えそう!(ん?拘束性預金などは無いよね)

売掛金:お客様から早く入金してもらえれば使えそう!(ん?早く入金してくれるのかな?)

受取手形:手形は割れば大丈夫!(ん?割引率とられるよね。低粗利なのにそこから数%の手数料って…)

棚卸在庫:在庫は売れば問題ない!(ん?全部本当に売れるの?)

未収金:そうだ未収部分はちゃんと回収しよう!!(ん?回収できないものがあった気が。。返してもらえなそうだから未収金にしていたな…)

流動負債の内訳を再確認

買掛金:支払しないといけないもの。少し待ってもらおう(ん?支払い遅くできるんだっけ?)

短期借入金:約定弁済は予定通りだよな、、待ってくれないかな

未払金・未払費用:まだ払ってないけど、払うの待ってもらおう(ん?そんなことしたら次から取引してくれるのかな?)

流動比率>100%?120%で安心しますか?

上記の流動資産と流動負債をみてもらって、本当に流動資産>流動負債で、資金の安全性が見えますでしょうか?

決算の勘定科目として単に流動資産となっているものの、実態としては全然流動性がないというケースが十分にあるわけです

正直、この指標を見てなんなの?というのが私の率直な思い

私の力量では、この指標の有意性を感じないことと、

むしろこんな指標をみて変に安心してしまうということの方が問題と思います(正しい使い方があったら教えてほしいです…)

やっぱり、決算書だけで不十分で、ちゃんと資金繰りや実態をみて、判断するというのが、事業を運営する企業に求められる姿勢と考えます