


コラム 金利ある世界の中小企業経営

値上げ交渉/価格転嫁への取り組み方

様々な補助金が世の中には溢れています
やりたいことがあり、それに対して補助金の活用を考えることは有益だと思います
補助金の存在を知らないというケースも多く、もったいないというのことは確かにあります
他方で、補助金の活用方法を間違っているケースも見られます
今回はそんなお話
財務悪化に落ちいる企業の共通点の一つとして、過大な投資があります
投資にはリターンがつきものですが、そのリターンがついてこないとすると、
一気に借入が増え、利払い負担が増え、財務的に厳しくなります
過大投資になるケースとして、
主要なお客様からの新規案件の打診があり投資したものの、案件がなくなってしまうケースなど、後からはなんとでも言えますが、
その当時、当事者の方からみれば、なかなか避け難いのもわかります
他方で、これは避けられたのではないか?という投資もあります
それが、補助金を活用した設備投資等です
まず、やりたいことがあって、そのために補助金が使える
そういうことであれば、自らの事業を起点とした投資ですので、
うまく行かないことも、うまく行かないことも含めて、そういう経営判断、要は勝負をした!ということと理解できます
しかし、補助金が使えるから投資をしたというケースもあります
使える補助金を見ていたり、誰かから聞いたりすると、
ならば我が社もいうことで、「せっかくだから」やろうとなるようです
これは、事業を起点とした投資ではなく、補助金を起点とした投資です
経営判断として、勝負するぞ!ということではなく、勿体無いから使おうという投資の姿勢です
これは、大概うまくいってないのではないかなと思います
もちろん成功事例もあると思いますが、事業を起点とした、経営の意志が弱く、
設備をせっかく導入したのだから、現場がちゃんと使えばいいとなり、
現場かは見ると、なんであんな設備入れたのか?となり、実は不信の温床にもなっていたりします
これは先程の財務の視点から見た問題以外にも、重大な問題のきっかけになると言うことかと思います
財務悪化の大きな要因の1つは、過大な設備投資
過大となるかどうかは、狙ったリターンが得られるかどうか?
補助金があるからといって甘い見積もりにならないこと
あくまで、事業を起点とした投資判断に
正しく使えば補助金はパワフルです!