


補助金は事業起点で活用を!

コラム 金利ある世界の中小企業経営

目次
「利益がでない。このままではマズイ!」
「売上が足りないぞ!」ということで、
売上を増やすために、新規顧客開拓や新規商品開発を行ったり、値下で価格勝負で購入促進をしたりとしますが、
良質な売上(=利益がでる売上)ならば、確かにOKなのですが、
利益が足りないから補うために無理してつくる売上は大概悪い売上(=利益がでない売上)であり、
これは非常に危険な状況をつくっていると理解すべきです
どうなるかと言えば、増収・減益になります。
もっと厄介なのは、現場は忙しくなります。売上があるから仕事はあるのです。
残業も増え、精神的な負担も増え、在庫も増え、
でも、利益は減り、現金も減り
要は、最悪です
良い売上にするには、利益を確保できるようにしないといけないですが、
利益は色々な部署が関わって初めて利益が残ります。
ですので、単一部署でどうにかなる問題ではなく、
部門最適(個別最適)の活動では利益は残らないという当たり前の事実を再認識すべきです
つまり、部門横断で利益を残すという思考とそれに基づいた行動が必要ということです
具体的にはこちらを参照ください(別途書き起こします)
また、同時にコストの見直しは必須です。
今の売上規模でも利益が残る水準のコストとはどういうレベルなのか?
一度、シミュレーションを行ってほしいです。実際にコスト抑制できるかどうかは別です。
でも、その水準までいかないと利益はでない=いつか倒産する、というわけですから、
現実的な水準なのか、非現実的なのか、一度理解することが重要です。
コスト削減の考え方と手法についてはこちらを参照下さい(コスト削減の簡単な進め方)
業績悪化局面では、隣の芝は必ず青く見えます。人間の心理なのでしょうがないですが、
だからといって自分を失わないことです。
自分・自社はどこまでいっても他人にはなれません。
つまり、「自分達らしさ」の追及こそが活路になります
ヒントは、今までの顧客にあることが多いです
今までの顧客は、自社のことを知ってくれています。
単に知っているだけでなく、自社の能力を知っています
つまり、何が得意で、何が不得意かを知っています
ならば、先ずは顧客様に聞いてみませんか?
「何を評価してくれているのか?」「改善すべき点はどこか?」
短期的に売上確保に動くなら、評価してくれている点を最大に活用すべきです
評価してくれている点をもっと訴求して、従来の顧客から仕事を獲得すること
そして、未知の顧客にもその評価してもらっている”実績かつ客観性ある”強みを訴求するのが一番です
大概、得意としているところは、利益が出やすいです
苦手としている案件を無理に手を出すから赤字になりやすいのです
だからこそ、このアプローチは有効なのです