利益に拘りぬく決意が利益を生む

利益に拘れているか?

中小企業の経営に自らも、そして支援者という立場で関わらせて頂く中で感じる問題認識として、

敢えて、「利益」に拘るということを強調していおきたい思います。

利益を取り過ぎたらだめだとか、利益ばかりいっていると品が無いとか、色々とありますが、本当に利益が出ているならば良いですが、

「利益がない会社は、従業員を本当に大切に思っているのか?」と言いたくなります

利益は、お客様に提供する”価値”に対する”対価”であり、それはお客様が判断するものであって、

多くの場合、自らの常識や思い込みで、「利益の限度」を決めているように思います。

そして、一度決めた利益額に対して、売価の低減圧力や、調達費の上昇などで、結局のところ利益を取れていないケースを多く見ます。

利益が無くて、どう将来を描いていくのか?

利益は未来への投資原資であるはずです

利益が無くて、どう従業員に還元するのか?

利益が無いことに甘んじることは、従業員にとって幸せな会社ではないと敢えて言い切ります。

利益をつくり込む活動は組織の一体感につながる

売上をつくる≠勝手に利益がつくれる というのは間違いであり、

売上に拘る会社ほど、この構図が成り立っていない状況で一生懸命に売上をつくりにいっているケースをよく見かけます。

利益は作りこまないと、作れないのが現在の世の中であり、

営業と製造や、本部と店舗が本当に密に連携して利益をつくりこんでいかなければならないため、言うは易く行うは難しと言えます。

そのため、利益を作り込むというのは、組織・部門・個人の密連携が重要になりますし、

自ずと組織の一体感が無ければ利益はやはり、どこかでこぼれ落ちます。

「利益に拘る」これは当たり前のようで、簡単ではなく、一方でこれをやり切れればそれは、

組織の一体感にもおのずとつながる、まさに核となる魔法の言葉の1つでもあります。

但し、利益が出れば何でもやっていいということではないです。

経営理念や中長期的な戦略的目線の中で、目先の利益ではないものが優先されるという視点があることは当然のこととしておきたいです。

結局のところ、利益に拘るという経営の決意次第

利益に拘るようで、売上に拘っているとか

利益に拘るようで、コスト面は鈍感だったり

利益に拘るようで、オペレーションに無関心だったり

結局は利益は業務活動、人の活動であり、ヒトやモノが動けばコストがかかるわけですから、そこに如何に拘れるか?

ということになります。

つまり、利益に拘る経営の決意が、利益を生み出すということになるわけです。