三現主義で業績は向上する

三現主義とは?

「現場、現物、現実」がいわゆる三現主義と呼ばれるもので、理想や机上ではなく、現場、現物、現実をみれば一目瞭然だし、百聞は一見に如かずという意味と理解しています。

できているようで出来てないのが三現主義 具体的には…

これが標語のように語られるものの、実際には実践できていないケースを多く見ます。

例えば、以下のようなことありませんか?大概ある気がしてます

  • 特定の人の意見を鵜呑みにして、分かった気になる
    • 特定の人というのは本当によくあって、要は仲が良いとか、話やすい人の話しか聞いてない/聞けてないが、それで現実を理解したつもりになってしまう
  • 何でも数字で理解するのは良いが、平均値で分かった気になる
    • 在庫など最たる例ですね。在庫の平均みても役に立たない。製品毎に在庫見ないと本当の実態は捉えられないですよね
  • お客様の所に行かない
    • 大概会社が認識している強みは、お客様が認めている強みではないです
    • では強みとは何か?簡単で、聞きに行けばいいのです。行けば分かるさ
  • 海外現地法人に行かない
    • 急に業績悪化の報告が上がって驚いているという話がありますが、現地行ってれば、分かる話。急に悪化したのではなく、元々悪化を気付けていないだけ)
  • TVや最近だとYoutubeで聞いたことをあたかも知っていたかのように話す(が、会社の現実とはギャップあり)
    • 同じような話で、社長仲間から聞いた話をするものの、会社の現実を理解していないので、理想論または具体論になると中身が無い
    • 現場がしらけている状況に理解が無い

三現主義=神は細部に宿る。その効果とは?

三現主義とはよく言ったものだなと感心するのですが、これを実践できるとそれだけで業績改善につながります

なぜなら、正しい状況を把握することができるからです。

多くの中小企業は、間違った状況判断(認識)で、間違った理解をし、間違った行動を展開してしまっています

この初動である「正しい認識」には、三現主義は非常に有効だからです

合わせて、そういう細部に拘り抜く姿勢がDNAというか組織文化になっていると、何事にもしっかりと取り組む企業になります

一事が万事、適当にやっている会社、考え抜かない会社は、どこまでいっても、それ以上に成長がないのは当然のこととと考えます

経営者、経営企画者ほど徹底すべき

これを経営者や企画者は、大事だからやりなさい!というだけでは全く浸透しないです

実践すべきは、経営者であり、企画者も同様です

企画者とは、中小企業では少ないかもしれませんが、経営企画部門、管理部門などで、要は経営の参謀となるような役割を担う方をイメージしていますが、

多くは、情報を集めて(集まるのを待って)、数字を集めて・加工して、それで判断しているケースが多く、これが問題と考えています

なぜならば…

  • そもそも情報は集めに行かないと本当の情報は集まらないです
    • 集まる情報は、提供側が出して良いと思っている情報しか提供しませんので(その可能性が常にある)、そんなもので意思決定していたら、判断を見誤ります
    • 「情報を出さないから現場が悪い!」のではなく、情報を集めに行かない経営者・企画者が悪いのです
    • 経営者が細部に拘る姿勢を示すと、周りもその姿勢に変わっていきます
    • 全ては経営者の率先垂範という話に行きつくわけです
  • 数字を集めて・加工し、平均や傾向を捉えるのは全体感を捉える上では有効ですが、平均や傾向ででる数字は現実には存在しないものです
    • 要は、現実には「5」と「1」しかないと場合を想像してほしいのですが、これを平均すると、「3」に見えるのですが、「3」というものは現場・現物・現実には存在していないですよね(5と1しかないのだから)
    • 数字で捉えて、現場で確認するということが正しい理解へと繋がります

面倒がらずに見に行けばいい

簡単です。行けばいいだけです

行けば大概何か見つかりますし、何かを感じるはずです

経営者には肌で感じるアンテナのようなものがあるはずです。それは見に行ったり、経験すれば敏感に反応するものです

行けばいい。道は拓かれる

組織的なカルチャーにして、DNAへ

くどいですが、経営者や企画者の現場・現物・現実に拘る姿勢は、徐々に組織に伝播します

ただ、三現主義が大切だ!とか、言っているだけではダメ。

経営者や企画者が実践するしかないです。

目の前で実践していると、それが基準となり、みんながそれに合わせてきます

すると、自然と組織文化となり、会社のDNAになります

そういう会社は強いです。