【コラム】人材育成の実際ー本当に育成研修は必要ですか?

企業支援をしている中で、本当に大きく成長されている様子を見ることがあります

それは、スキル的な成長というよりも、もっと器量や度量が大きくなり、発想が豊かになり、行動が迅速化し、失敗も成功も含めて、意欲的に取り組み、

結果として、更なる成長につながる(当然スキルの成長も格段に速くなる)

なぜ、そんなことが起きるのか?

結局のところ、「元々優秀であった」ということなのかもしれません

身も蓋も無い結論ですが、

これは実際に多くの企業で起きていることではないでしょうか?

言い方変えると、元々優秀である人材が、その力を発揮できていない環境になっているということです

優秀な人材の周りには、不思議と優秀な人材が集まります

この優秀な人材層をしっかりと見定めて、引き上げる、経営者の器次第で、組織全体が成長します

なぜ、こういう層がいるのにも、関わらず、能力を発揮できない環境になっているのか?

一つは、単純に経営者の力量不足で気づいていないだけです(要は3現主義の通りで、現実を見てない、現場を見てないということです)

一つは、中間層がその力量に気づいていないどころか、場合によっては自身の立場もありますので、力量を封じ込めてしまっているかです

これは悪意をもっていても、持っていなくても、人間の性ですので、起きえます

また、そもそもその優秀層の言っていることが理解できていない可能性もあります。ですので、結局引き上げることができない

言っていることが理解できないなんてあるのか?という点でいうと、

優秀な人材は、得てして今の状況を客観視しており、発想が従来の常識にとらわれることなく自由です

しかし、長年常識に浸っていると、それ以外のものが受け入れられなくなりますし、中間役職などについていると、予定にそれが保守性を高めます(リスクが取れなくなる)

つまりです、組織に揺らぎをもたらし、常識破りを受け入れる組織であると、この問題は大きく減少します

大切なことは、優秀な人材は、育てる以前に、そもそも社内にいるのであって、気づいていないだけということです

従来の常識の中で、確実に仕事をこなす、遂行するという意味で効率化を目的とした研修などは有効だと思いますが、従来の常識を超えて、事業再生の局面や、事業成長の局面においては、

そのための人材育成関係の研修などは無意味で(というと言いすぎですが敢えて断言)

根本的に組織の環境を変えたほうがよっぽど成果が出るのではないかと思います